声を届ける勇気を持てた?
今度は、背筋が伸びてくる。
そう。
次は、美しく立ち上がるとき。
10月牡羊座満月では、信じる理想を自分自身の言葉で表すタイミングでした。今回の天秤座新月は、その声にふさわしい姿勢を見つめる時間を与えてくれます。この静寂の時は、世界とどんな姿勢で関わるかを確かめるためのような機会です。

2025年10月21日 21時24分 東京
太陽・月 天秤座28度21分(4ハウス)
新月は4ハウス、天秤座の後半にあり、心の基盤から、表現の領域へと向かう位置にあります。静かな意志を持って、選んだ場所で自分を表していく新月です。
4ハウスの新月は「心根」の象徴。社会や制度の再構築が進む中で、個人の暮らしや人間関係の中にも新しい調和の形が芽吹きつつある現在。安心できる場所を自分の手で育てることが、これからの安定と創造の基礎となっていくでしょう。
新月は木星、冥王星と活動宮でTスクエアを描きます。木星(1ハウス蟹座)にあり、「生活の安心」や「共感の輪」を拡げ、冥王星(7ハウス水瓶座)は、社会の仕組みや関係性の再構成しようとします。そこにキロン(10ハウス牡羊座)が加わり、現実と理想のズレは、痛みを通して前進へと変えていくーーそれはまるで、壊れたバランスを正そうとする身体の反射のような動き。変化を恐れず、動きながら整えていくことが求められています。
ASCは蟹座。ルーラーである月は、太陽と重なる主役として4ハウスにあります。「安心」や「共感」といったテーマが社会の基盤と一体化する配置です。ASCと金星(4ハウス天秤座)は90度。暮らしの心地よさ、調和を重んじる金星と月がもたらす安心のムードとの間には、摩擦が生まれます。誰かと意見がぶつかる場面があったとしても、その摩擦の中でこそ、公平と信頼の輪郭が見えてきます。
そして、木星、土星と海王星(10ハウス魚座)、水星と火星(5ハウス蠍座)が、水のグランドトラインを形成。感情がスムーズに現実を動かす導線が敷かれ、共感と信頼がやさしく循環します。思いやりの循環。涙も、微笑みも、秘めた情熱も。それらが表現の糧になるときです。
チャート天頂のMCと天王星(双子座)は60度。社会全体では、分散的な集まりや自由な参画、これまでにない言語表現が広がりやすい時期。デジタル技術は言うまでもなく、軽やかな革新が日常に溶け込んでいきます。個人にとっては、学びや発信を通して新しい世界と出会えるとき。自分らしい表現を気負いなく世界へ届ける。それが、この天秤座新月が導いていく未来の姿です。
この新月のテーマは、姿勢を示すこと。
公平さと信頼を軸に、社会は静かに動き出し、私たち一人ひとりもまた、暮らしと心のあり方を調えながら新しい季節へと向かいます。理想を掲げるだけでなく、その理想にふさわしい立ち姿で。


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