-秩序と責任、そして理想へ導く力
秋分を過ぎ、季節は大きく切り替わりました。
この時期に行われる総裁選は、2025年春分図が示した「価値基準の刷新」と「体制の変革」、
そして秋分図が照らす「経済と情報の扱い」という課題を、如実に映し出しているように見せられます。
星はいつも象徴をとおして語ります。
物事の本質を私たちに問いかけるかたちで。
「どの性質が求められているのか」
「それを用い、どこへ向かうのか」
春分図の背景
2025年春分図。
ASCは天秤座2°46′、MCは蟹座3°04′。
太陽と金星が牡羊座で重なり、冥王星はASC・MC軸に直撃。
火星は土星と調和し、月は射手座6°にありました。
――価値基準の刷新、体制の組み替え、そして民意を広く訴求し、支持を得ようとする志向。
これが2025年の1年を象徴するテーマ。
秋分図が映す直近の空気
秋分図(2025年9月23日)。
ASCは乙女座2°、ルーラー水星は天秤座7°で2ハウス。
太陽・月・水星が2ハウスに揃い、経済・財政・市場の安定が国の焦点。
太陽は海王星と180度で「理想と現実のずれ」、同時に天王星・冥王星と風のグランドトラインを形成し、体制刷新の力を短期的に加速させることを想像させる星の配置です。
――春分図が「価値基準の刷新」という大枠を描き、秋分図は「経済運営と情報戦」という具体的課題を照らしています。
その前提で、総裁選候補者の星を重ね、当日の状況を読みます。
候補者に映る星の象徴
◇ 林芳正氏
山羊座に太陽・木星・土星が集中し、組織と制度を背負う星の持ち主。
ネイタル太陽:山羊座28°には進行土星が重なり、責任と権威の象徴を引き受ける配置です。
さらに進行太陽:牡羊座3°57′が春分図で重なった太陽・金星と結ばれ、冥王星からは変容の後押しを受けています。
林氏の持つ山羊座太陽は「秩序と管理」を重んじるサイン。秋分図が示す財政運営の課題、経済安定には必須の質と考えられます。
長期と短期の両方でテーマに直結した星の巡りです。
◇ 高市早苗氏
ネイタル太陽:魚座16°、春分図の土星、海王星とは同じサイン。
理想と責任のテーマを影響を少なからずも受けやすい配置。
このネイタルの太陽の背景には、木星とのハーフサムが成立。それを天王星が満たす、飛躍や変革の素質を宿す高市氏。
牡牛座最終度数の進行太陽は、春分図の天王星とゆるく重なっています。天王星は刷新を示す天体です。
春分図のMC:蟹座4°にネイタル火星:蟹座4°が重なり、総裁選当日のトランジット火星と調和しています。
高市氏はこの総裁選の象徴的存在であり、この日は突出した勢いが感じられます。
◇ 小泉進次郎氏
星から見れば、本来瞬発力や率直さが魅力の持ち主。
ネイタル太陽:牡羊座24°は、春分図の太陽・金星と同サインですが、度数差が大きい。
進行太陽:双子座7°は、春分図の月:射手座6°と対向にあり、民意との間で揺れが生じやすい形になっています。
秋分図では火星が3ハウスにあり、言葉・発信力が争点。小泉氏の双子座進行太陽はこの配置と響き合っています。
小泉氏が党の看板役としての発信力の象徴であることの表れです。
◇ 茂木敏充氏
ネイタル太陽:天秤座14°、調整力や交渉力は茂木氏に備わる核となるもの。春分図のASC:天秤座2°とは同じサインです。
出生日が選挙当日に近い茂木氏は、ソーラーリターン直前です。
端的に言えば、茂木氏は1年の棚卸し的な時期で、次の1年への移行期にあるのです。
注目は集めやすいが、本格的な星の後押しはやや薄くみえます。
◇ 小林鷹之氏
ネイタル太陽:射手座6°は、春分図の月:射手座6°とピッタリ重なります。
民意の代表と言えるほどの共鳴。
ただし、いま星が求める価値基準の打ち出しや経済の課題に直結する色合いは薄く見えます。
星がみせる二層性
秩序と管理を担う者と理想と責任を背負おうとする姿勢。調整と交渉でつながりを作る質、若い力と刷新の芽や民意との共鳴。
資質か。瞬間的に流れを変え、理想を体現する象徴か。
そこには2つの層が語られています。
日本がどの方向へ歩みを進めるのか――
いま、新しい価値基準を選び取る姿を、星は静かに示しています。


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